ホセ・フェリシアノ

【ペルー・中国】中国でのビジネス支援でインドや南米、欧州をつなぐ!「ペルー×沖縄×中国」でミラクル4連発! 県系4世フェリシアノさん

2020.2.17

中国を中心に世界各国でビジネスを展開するホセ・フェリシアノさん(35)。企業や大学などと連携して、海外企業の中国でのビジネスや視察など支援する「シード・インターナショナル」http://www.seedinter.com/)を2011年から経営しています。同様の事業をインド、ヨーロッパ、中南米でも展開。母国ペルーでは大学講師も務めています。
母方のルーツの一部を沖縄の首里に持つ県系4世で、父方のルーツは福岡に持つフェリシアノさん。沖縄と中国の文化比較をテーマに、講演や執筆もしています。
母国ペルー、ビジネスの地中国、自らのルーツである沖縄日本。これらの4つの土地と自らの半生を重ね合わせて見えてくる知見とは。
おきなわマラソンに出場するため(!)にペルーから5回目の来県をしていたフェリシアノさんにお話を聞いてみました。

「最初は沖縄に興味がなかった」。中国で沖縄文化を知る

2010年頃の中国は、経済成長率が10%前後で、新たな産業分野での台頭著しかったため、ペルーの首都・リマで工業技術者だったフェリシアノさんは「これはビジネスチャンスだ!」と、北京へと向かいます。2009年のことでした。
「もともと大学時代もグローバルなNGO団体に所属していたので、国際的に生きたいなという思いはありました」

それから、中国一の名門大学・北京大学の大学院に留学。経営学と中国文化を学びました。
「もともと、ペルーにいる時は沖縄についてあまり興味がありませんでした。中国に住んでいて、沖縄の歴史に中国が深く関わっていたり、文化的な共通点があったりすることを知って、興味を高めていきました」

琉球国が薩摩と中国の両方に挟まれていた歴史が、フェリシアノさんそのものを体現しているようにも思えました。沖縄と九州にルーツのある自分が今、中国で生活している。このことにものすごく縁を感じました。

こんなに偶然って重なるの!?フェリシアノさんが歴史を体現

それから、沖縄と中国について過去の文献などを読み解き、独自に学びを深めていく中で「沖縄×中国×ペルー」でたくさんの偶然が起きていたことを発見します。自分自身のアイデンティティを喜び震わすことでした。

「たくさんの偶然がありますよ。学術的な発見という訳ではないんですけど、興味深い話として聞いてください」

①移民にまつわる「36」

「約600年前、明王朝が琉球の久米村に最初に送った移住者が36家族(久米三十六姓)といわれています。そして1906年に沖縄から初めてペルーに渡った数も36(人、もしくは家族)です」

②ペルーにおける民族社会の分布

「母国ペルーにはたくさんの民族からの移民がいます。一番多いのは中国系です。で、2番目に多いのが沖縄系です。(沖縄を除く)日系よりも数が多いです」

③北京大学で学んだ自分

「北京大学で学んでいました。一方でかつての琉球も北京大学の前身となる場所に多くの留学生を送っていました。時を越えて同じ場所で勉強したと思うとワクワクします」

まだまだあります。

④並んだレストラン

「北京でペルー料理が食べたくなって、ペルー料理屋さんに行ったら、隣が沖縄料理屋さんでした。セビーチェ食べながらオリオンビールとかもう最高です!」

とにかく偶然が多すぎて。自分と沖縄にはいつも縁があります

福建省でエイサー大会!

中国に長く住み、沖縄・日本をルーツにするフェリシアノさんは、日中関係における文化交流の大切さを語ってくれました。

「やっぱり人と人との関係が一番重要ですよね。政治的な関係性や経済的な結びつきも大切ですけど、一番は人と人。沖縄県は福建省と、那覇市は福州市と、浦添市は泉州市となど、それぞれ姉妹都市を締結しています。福州市では大学対抗でエイサー大会もありましたよ。人と人のつながりは活発だと思います」

実際に琉球人墓地跡も訪れ、学んだ=北京市郊外、2019年4月

中国社会や琉中文化の専門家として

現在は拠点をリマに戻し、カトリカ大学とサンマルコス大学で、中国社会の専門家として、「企業家精神と技術革新」「中国の技術革新とエコシステム(経済協調)」の講義もしています。中国での事業は継続しており、ことしで9年目に入ります。

さまざまなイベントでも登壇しています。
左⇒「中国の沖縄での影響力」 右⇒「ペルーにおける中国系移民と日系移民」

今回来県したメインの目的はおきなわマラソン出場でしたが、世界のウチナーンチュ大会に向けた沖国大でのミーティングや新しい沖縄関係の文献の発掘など、大忙しです。
沖縄からペルーに羽ばたいたフェリシアノさんのひいおばあさん。今はフェリシアノさんが中国でインドで中南米で、さまざまなビジネスをつなげています。

SEED INTERNATIONAL
http://www.seedinter.com/

あ、おきなわマラソンどうでした?

無事、完走しました!

文・長濱良起 / One Okinawa